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コロナ禍を悪用したリフォーム詐欺も!
災害時に急増する悪徳リフォーム業者の手口と対策を専門家に聞いてみた

目次

※2020年12月時点:50代からの女性誌部数No.1「ハルメク」の「悪質リフォーム業者が増えているって本当?対策は?」の記事では本記事を参考、ご紹介いただいています。

災害の後に忍び寄る悪徳リフォーム業者

ここ数年、台風やゲリラ豪雨、地震などの自然災害が増えただけでなく、そこにコロナ禍が加わりました。

毎日「なんだか不安なことばかり……」と過ごしている人も多いのではないでしょうか?

そんな不安な気持ちに忍び寄ってくるのが、様々な悪徳商法の業者たち。
中でも、大切な我が家を狙っているのが、悪徳リフォーム業者です。
「今すぐ修理しないと、また台風が来たら家が壊れますよ」なんて言われたら、思わず「お願いします!」って言ってしまいそうになりますよね。

最近では、コロナ禍を悪用したリフォーム詐欺も急増しているというニュースも。

まずはその手口を見てみましょう。

悪徳リフォーム業者の手口を紹介

国民生活センターには、こんなリフォームにおけるトラブル相談が寄せられています。

【事例1】屋根の塗装工事を契約したが、契約金額を修正液で書き直されていた

近所の公共施設で施工経験しているという業者が夕方に訪問してきた。

「瓦 に問題があるので、すぐに工事しないといけない」と契約を迫られ、契約書に署名してしまった。

業者からなかなか契約書の控えが届かず、届いたものを確認したら修正液で金額が直されていた。

【事例2】訪問販売業者の言われるまま契約し、代金を支払ったが業者と連絡がつかない

両親のもとに突然業者が来訪し、「屋根がずれている」、「雨が降ると大変だからすぐに直す必要がある」と屋根の補修工事を勧誘。

父は、業者に言われるまま契約を結び、工事代金を支払った。

契約書はなく、領収書に記載の連絡先に電話をしたがつかまらない。

【事例3】見積もりをお願いしただけなのに、勝手にブルーシートをかけられた

雨漏りが心配なため、震災で壊れた屋根をすぐに直したいと思い、電話帳で業者を探して連絡。

「見積もり無料」と書かれていたので、まずは見積もりだけをお願いすることに。

けれど、業者は到着すると、勝手に屋根に上りブルーシートをかけ、見積書も提示せずに帰ってしまった。

数日後、いきなり約200万円の契約書面を持ってきた。

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(独立行政法人 国民生活センターホームページより抜粋)

「水道管にコロナウイルスが入っている」という詐欺にご注意!

「水道管にコロナウイルス」除去費用支払い要求する詐欺がありました。

「コロナウイルスが水道管に付着している。菌を除去するには、お金がかかる」「ウイルスが水道管に付着しているため、抗菌処理された水道管に替える必要がある」等の不審電話や訪問があったと新聞報道があり、神奈川県内でも同様の不審な問い合わせがありました。

そのような連絡や訪問などをすることはありませんのでご注意ください。
(神奈川県ホームページより)

専門家に聞く災害時に出没する「悪徳リフォーム業者」の特徴とは?

冷静に事例だけ見てみると「こんなのに騙されない」と思いますよね。
でも、実際に自分がその立場だったら! そう言い切れる自信はありますか?

ここで、災害時の不安を狙った「悪徳リフォーム業者」について、専門家の意見を聞いてみましょう。

災害時に多発する「悪徳リフォーム業者」の特徴について、一級建築士でリフォームの専門家である、尾間紫先生にお話を聞きました。

尾間「悪徳リフォーム業者は、災害時の不安につけこんでくるのが特徴です。専門用語を並べて不安をあおり、言葉巧みに家の中に入り込もうとします。

災害時は、職人さんが忙しくてなかなか来てもらえないケースもあり、つい頼ってしまいがちですが、決して騙されないようご注意ください。

悪徳リフォーム業者による被害は、それこそ数万円のものから数千万円まであり、金額が小さくても、粗悪な工事をされたせいでかえって家にダメージを負ってしまったケースもあるんです。

災害時の悪徳リフォーム業者には、以下のような特徴があります。」

災害を悪用して不安をあおり、家に入り込もうとする

「今度地震が来たら屋根が崩れてご近所に迷惑をかける」

「台風が来たら家の中が水浸しになって家がダメになる」

「コロナウイルスが水を汚染しているので除去する必要がある」

など、災害を悪用して不安をあおり、家の中に入り込んでこようとします。

とにかく契約を急がせる

考える時間を与えず契約させてしまう、そして契約したら解約のスキを与えずに工事に手を掛けてしまうという手口です。

中には、代金を回収してそのまま…なんてことも。契約を急がせるような業者には要注意です!

保険金が使えるので「タダで」できると誘ってくる

最近増えているのが、この保険絡みのリフォームトラブルです。
保険金を使って自己負担なくリフォームができると誘っておいて、実際には保険がおりずに全額自己負担ということも。質の悪い工事をされたケースも出ています。

最近は、この保険金を利用したリフォームのトラブルが急増しています。

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【ケース1】業者に言われるまま保険会社へ申請。その後解約を申し出たが「断られても困る」と言われる

業者がやってきて、

「昨年の大雪の調査で、この辺を回っている。お宅の雨 どいが歪んでいるようなので点検させてほしい。
火災保険の保険金を使って無料で修理ができる」

と言われた。

「やはり雨どいが歪んでいる。答え方は指南するから、保険会社に申請しよう」

と、言われて保険会社に電話。

後日、保険会社の調査で支障があると思えないと言われて業者に断ったが、「点検のためそれなりに費用が掛かっている。そう簡単に断られても困る」と言われた。

【ケース2】保険金が支払われた後、事業者が修理工事を始めない

「保険で工事が無料」という新聞の折り込み広告を見て、「数年前の大雪で雨どいや物置が壊れた」と問い合わせると「保険を使って、無料で工事できます」と言われた。

見積もりなどを確認しないまま契約をしたが、その際、保険金の請求手数料として「当社が工事した場合は保険金の20%、他社が工事した場合は保険金の40%を支払う」という誓約書にも署名

保険会社からは 約 100 万円の保険金が支払われたが、何度も催促しても工事が始まらず、ようやく持ってきた見積書がとても高額だった。

キャンセルしたいと言うと、また話が進まなくなった。

【ケース3】うその理由で保険金を請求すると言われた

「保険適用で住宅修理」と事業が訪問してきた。

「雨どいが 一部破損しているので、保険を使ってすべて交換してはどうか。雪害、 風水害で破損した場合は保険適用になるので、費用負担なしで交換できる」と言われた。

雨どいの破損は自然災害ではなく経年劣化、破損は一部なのに全て交換というのはおかしいのではないか、と伝えると、「保険の申請のとき、私どもでうまくやるので大丈夫」と言われた。

(独立行政法人 国民生活センターホームページより抜粋)

「保険を使えば工事費が無料」と言う甘い言葉で、不要な工事を勧めてくるケースは少なくありません。

中には、高額な手数料や解約料が設定されていて、実際に工事はせずに、手数料だけを支払わされるなんてことも。

また、うその申請を勧めてくることもありますが、虚偽申請にあたる場合、あなた自身も詐欺罪などの刑事責任を問われる可能性も出てくるので、くれぐれも甘い言葉にのせられないように注意しましょう。

「悪徳リフォーム業者」の被害にあわないための5つの対策

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尾間「悪徳リフォーム業者の被害に遭わないためには、次の5つの対策を心 がけましょう。

1. 自然災害後などにやって来る見知らぬ無料点検や訪問セールスは断ること
2. 訪問でのセールスを受けたら、その場での契約は絶対に行なわないこと
3. 慌てず複数の業者から見積もりをとり、検討する時間をとること
4. 契約をする前に、事前に見積書を書面でもらい、工事内容の詳細をしっかり確認。契約の際は必ず契約書を交わすこと
5. 火災保険を使って、しつこく工事の勧誘をしてくる業者は避けること。また加入している保険会社に適用対象や申請方法の確認すること

この5つを心に留めて、十分に注意しましょう。

もし「悪徳リフォーム業者」の被害にあってしまったら

もし、悪徳リフォーム業者の被害にあってしまったら、訪問販売でのリフォーム工事契約は契約日(不備のない正しい記載がなされている契約書面を受け取った日)から8日以内であれば、「クーリング・オフ」で解約できます。

また、期間が過ぎても悪質な場合は契約を取り消せる可能性があります。

クーリング・オフをすると、既に工事が終わっていても代金を支払う必要はありません。工事を行った部分についても元に戻すことを望む場合には、無償でその実施を請求することができます。

おかしいなと思ったらすぐストップ!

できるだけ早い時点に、「すまいるダイヤル」や「国民生活センター」、所轄の警察などの然るべき機関に相談しましょう。

<連絡先>
「すまいるダイヤル」
 0570-016-100

公益財団法人
住宅リフォーム・紛争処理支援センター
http://www.chord.or.jp

国民生活センター 消費者ホットライン 188(局番なし)
http://www.kokusen.go.jp

まとめ

悪徳リフォーム業者の被害に遭わないためには、

  • 知らない業者を気軽に家の中にあげない
  • 不安だからと、その日のうちに契約をしない
  • しっかりと見積書をとって、内容を確認する
  • 保険を使ったリフォームをしつこく勧めてくる業者の勧誘にのらない

ことが大切だとわかりました。

また、災害後に「保険金で自己負担なしで工事」なんていう甘い誘い文句も、実はトラブルになるだけでなく、自分も加害者になる可能性があります!

どんな時でも冷静に、しっかりと判断すること、そして信頼できるリフォーム会社を見つけることが、自分や家族などの大切な人、そして大切な住まいを守るためには必要なのですね。

無料相談はこちらから!

お話を伺ったリフォームの専門家

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Yuu(本名:尾間紫 おまゆかり)さん
住宅リフォームコンサルタント 一級建築士事務所 OfficeYuu 代表
一級建築士・インテリアプ ランナー ・インテリアコーデ ィネーター ・マンションリフォームマネジ ャー ・既存住宅状況調査技術者
毎日新聞住宅コラム「Yuuの住アド バ イス」連載中、生活情報サイトAllAboutリフォームガ イド として情報発信をしながら、執筆活動やテレビ出演、リフォームの人材育成にかかわるなど様々な方面で活躍中。
Web サイト「リフォームのホント・裏話」

執筆:住まいと暮らしのナビゲーター こうの薫子

  • ライター
    株式会社スミレナ マーケティング部 編集チーム
    2019年12月に東京ガス発のベンチャー企業として誕生したガス機器・水回りが得意なリフォーム会社。
    お客さまのライフスタイルに合わせた「納得・感動のリフォームプラン」を一緒に作り上げていきます!

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